デトロイト美術館展
2016.8.3
モネ、ルノワール、ピカソら様々な画家、芸術家の絵画が見れ、なおかつすべての作品撮影可能の珍しい美術展!!
行くしかないなと思って行ってきました。
せっかくアクセス便利な地元に帰ってきてるしね。
まずは印象派コーナー。
田園風景を描くバルビゾン派、目にした現実を描く写実主義を経て生まれた近代生活を描く印象派。楽しみである。
ルノワールの絵がお出迎え。
以前のルノワール展では女性のものが多く自然と調和した作品が多かったって書いたけど
この作品は少年。
ルノワール特有の美しい肌の質感という印象は変わらないけどこの絵に驚いたのは服の質感の透明感。
透けるような質感を感じられた。
妻カミールが描かれたモネの作品グラジオス
以前は暗い作風とよく分からない(笑)絵で
あまり好きでは無かったんだけど
これは綺麗!
モネは短く厚い筆致で描く事でパレットの上ではなく視覚の上で混色する表現方法を生み出したのだそう。前回のモネ展では知らなかったなぁ。
ルノワールの座る淑女
アンリ・ジェルへクスのパリのカフェにて
右側の大胆なカットが印象的
続いてポスト印象派
展示会の目玉のゴッホの自画像!!!
ちなみにこの自画像、見たままではなく目の位置を修正してるらしい。
オディロン・ルドンの心に浮かぶ蝶
この絵は深いと思った。
ギリシャ語で蝶は精神を意味するらしい。
キリスト教的価値観では生命、死、復活の象徴。
するとこの絵はタイトル通り精神状態、精神世界を表しているわけで。
赤みのあるオレンジの背景、多様な蝶。
これをどう捉えるかは見た人次第。
広告ポスターの絵画版。
右下の記事が雲のようになっているのが
印象的だった。
キルヒナーの月下の冬景色
なんていうかすごい神秘的で感動した。
木がピンクで独創的だと初め思うんだけど
夜明けの独特のあの光を浴びてる表現って分かると納得。
これ以降にピカソの絵が登場。
でもピカソの絵は全部SNSなどの掲載不可だったから感想だけ。
アルルカンの頭部 1905年
印象派的な画風
色彩は暗め
マヌエル・パリャレスの肖像 1909年
友人パリャレスの肖像
キュピズム手法を取り入れた作品で
カクカクとした幾何学で肖像を描いた作品
肘掛け椅子の女性 1923年
ピカソの古典主義時代の作品
女性が古代の女神のように理想化された1枚らしく、確かに彫刻のような印象を受けた。
読書する女性 1938年
ここから一気に私たちがよく知るピカソの絵感が出る(笑)
時空が歪んだかのようなデフォルメ。
座る女性 1960年
一気呵成の筆遣い。
読書する女性から迫力が増している。
幾何学的配色もあってキュピズム手法が
残っている。
パリャレス以降ずっと幾何学的な絵だから
キュピズムに影響を長く受けていたんだなと思った。
ジョルジュ・ルオーの道化
暗い印象を受ける絵
サーカスの華やかさではなく日常の疲れや底辺で生きるたくましさを描いた複雑な絵。
一人の画家、芸術家の展示会にしか
行ったことがなかったから今回みたいな
展示会は新鮮だった!!